「動詞(名詞+助詞+)_年をとる」

小林秀雄『人生について』中公文庫
「年齢のせいに違いないが、年をとっても青年らしいとは、私には意味を成さぬ事とも思われる。」(「お月見」177頁)

中井久夫先生はその著書『こんなとき私はどうしてきたか』のインタビュー記事の中で、
 「こんなこと言うでしょ?『若いときは病気はわかるけど病人はわからない。中年くらいになってくると病人がわかってくる。年を取ってくると、病気も病人もわからないけど、なぜか患者さんはよくなる』って。まあそれくらいのことは私も言えるかもしれないですけどね。」
とおっしゃられています。そして、この言葉を最後にこのインタビュー記事は終わっています。