「動詞_弄(いじ)る」

白洲信哉 [編]『天才 青山二郎の眼力』(とんぼの本)新潮社

骨董弄りは女道楽より高級でも下等でもない。そう言った青山は、惚れ込んで手に入れても、新鮮味を失えば手放した。だが、この李朝井戸徳利は(81頁参照)は、ずっと傍に置きたかったのではないか、『愛陶品目録』には、情熱の炎に包まれたように描写されている。(12頁)