橋本敬三 操体「快の向かうところ」その二
橋本敬三 操体「快の向かうところ」その二
寝相もそれなんですね。体重力を利用して、骨格の凹凸を調節するのである。それも無意識で、潜在意識が自然療能をやってくれているのである。(橋本敬三『 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集』 創元社 106-107頁)
骨格、体勢の観察をもっと深めてゆくなら、疾病との関連をもっと突きとめられると思う。(橋本敬三『 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集』 創元社 107頁)
寝相といっても一概にバカにできないし、もっと素直に、自然の秘密と、その由って来たる理由を、聞く耳と眼をもちたいと思う。(橋本敬三『 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集』 創元社 108頁)
無意識のうちの立ち居ふるまいは、「快の向かうところ」であり、治癒の方向であることを知った意義は私にとって大きなものでした。
「全国操体バランス運動研究会 京都大会」の帰路、偶然にも乗り合わせた電車内では、京都大学の槌田勘先生(「作文・小論文の文例集 /「小論文」に関する参考書 並びに参考図書のご紹介」の頁でご紹介してあります『地球をこわさない生き方の本』岩波ジュニア新書 の著者です。)とお話をする機会にも恵まれました。「操体の考え方は、生きる上での哲学にもつながりますね」(「快を生きる」ことだと自分なりに解釈しております)と仰られた槌田勘先生の言葉は今でもはっきりと記憶しています。
橋本敬三『 生体の歪みを正す 橋本敬三論想集』 創元社