橋本敬三 操体「生体の歪みは自分で治せます」


橋本敬三 操体
「生体の歪みは自分で治せます。その二」

今朝起きると、腰痛で腰をのばすことができませんでした。しかし、「操体」で治せることは承知していますので、あわてませんでした。むしろ好機到来、人体実験をするまたとない機会です。「快」の方向を見極めるのに手間取りましたが、「快」の方向に体を動かし、気持ちよさを味わい、その後一気に脱力。これを三回繰り返すと痛みがとれ、楽になりました。まだ多少の違和感はありますが、生活に支障のない程度にまで回復したので、終了としました。後は自然治癒力を頼もうと思っています。

時が経つと、腰がまた痛み始めました。今回はうつ伏せに寝て「カエル足」を試みました。右足の膝を体側に引きつけるように動かすと痛みを感じましたので、それ以上動かすことは止め、左足を動かすことにしました。「快」の感覚がありましたので、しばらくその姿勢のままで寝そべっていました。「カエル足」を繰り返し、右膝を上げた際に痛みがなくなったことを確かめ、左右のバランスがとれたことを確認して起き上がりました。

難しいことではありません。「生体の歪みは自分で治せます」。今までに、どれだけの人にどれだけの言葉を費やし、そして、どれほどの書物やそのコピーを差し上げてきたかわかりません。しかし、反響は全くありません。今では、自分の体の歪みを自分で正すことさえできれば、それでよし、としています。それ以上のことは望んでおりませんし、望んでも仕方のないことです。「余計なことをしない、が心はかかわる」態度でのぞもうと思っております