TWEET「ブラックバス_ターンオーバー」
秋から冬へと向かう間(かん)に、主に野池などの止水域で、外気によって冷やされ、比重の重くなった表層の水と、温かく比重の軽い深層の水が入れかわることを、ターンオーバーといいます。私は、琵琶湖の小さな漁港で、偶然にもターンオーバーを目にしたことがあります。漁港のあちこちで音をたて、深層の濁った水がゴミとともに浮かびあがってきました。小さな漁港は、たちまちのうちのゴミだらけになってしまいました。酸素が欠乏し、ブラックバスは食い気をなくし、ルアーを追わなくなります。これでシーズンは終わりです。ターンオーバーは、晩秋から初冬にかけての、私の、切実な意味合いをもった季語です。