シリーズ授業「書を読み耽る」
いつどこで読んだのかは、忘れてしまいましたが、新刊書の発売を今や遅しと待ち構えていた教師が、その本が手元に届けられると、授業を自習にして、我を忘れ、生徒の存在も忘れ、一心不乱にその本を読み耽っていた、その姿に感動し、また感銘を受けたという寄稿文を読んだことがあります。
立派な授業ですね。すばらしい学びですね。
この先生を非難することはたやすいことですが、一人の生徒に生涯忘れないような感動をあたえる、そんな授業はそうそうできるものではありません。以心伝心、言葉の介在しない授業はすてきです。佐藤初女さんの「おにぎり」も然りです。
サン=テグジュペリ 内藤 濯訳『星の王子様』岩波書店
「なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。」