シリーズ授業「授業者失格」


子どもたちと向き合い、顔を見ながら、その様子をうかがいながら授業をすることは、教師にとっての「いろは」の「い」の字であり、その程度のことは私もわきまえていますが、もしそんなことをして、子どもたちと目を合わせようものなら、お互いにとってそんな気まずいことは、この世の中にそうそうあるものではなく、またそんな恥ずかしさに耐えられるはずもなく、私はいつもあらぬ方を見て授業をしています。そしてなぜか、いつも左手をズボンのポケットにつっこんで授業をしています。授業者失格です。