河合隼雄『こころの最終講義』新潮文庫_02



今日は、河合隼雄先生の「伝説の京都大学退官記念講義」を拝読させていただきました。講義名は、
「コンステレーション ー 京都大学最終講義」
でした。

下記、サブタイトルです。サブタイトルだけ見ますと、難しそうに思えますが、平易なことばで語られています。が、内容の理解の程度には、個人差があり一様ではないことは当然のことです。


「言語連想テストからの出発」

「原型がコンステレートしている」
「自己実現の過程をコンステレートする」
「一つの事例」
「母なるものの元型」
「意味を見出すということ」
「全体がお互いに関係をもつ」
「コンステレーションを私が読む」
「余計なことをしない、が心はかかわる」
「気配を読み取る」
「コンステレーションと物語」
「日本の神話をいかに語るか」

講義中には、「コンステレーション(布置)」とか「アーキタイプ(元型)」とか「シンクロニシティ(共時性)」という言葉が頻繁に出てきます。学生時代に読んだ河合隼雄先生の『ユング心理学入門』培風館 を思い出しました。河合隼雄先生の京都大学での講義録です。河合隼雄先生が京都大学で講義をされている姿を久しぶりに思い描きました。乱雑で乱脈な行きあたりばったりの講義が多い中で、河合隼雄先生の体系だった講義に、当時驚きの声を上げたことを懐かしく思い出しました。

河合隼雄『ユング心理学入門』培風館 

ことあるごとに「最終講義」を読み返そうと思っています。貴重な講義録です。


なかで、
長新太さんが書かれた絵本『ブタヤマさんたら ブタヤマさん』に触れられています。頁をあらためて書こうと思っています。
河合隼雄「気配を読み取る」_長新太『ブタヤマさんたらブタヤマさん』文研出版