シリーズ授業「家探し」


あちらの扉を開き、こちらの引き戸を引き、あちこちの引き出しを開け、入塾してきた子どもたちは決まって家探しをします。通過儀礼のようなものです。私ならばまっ先に見るであろう、本箱や本棚に並んでいる書籍にはとんと無関心で、おかしな人たちです。自宅で学習塾をやっている以上、プライベートはないと、とうの昔にあきらめています。覚悟しています。