「踏みにじられた善意」


 NPO法案が衆議院で可決された1998年前後に、知人の弟さんが、バングラデシュやネパールをはじめとする、南アジアの国々を援助するNGO「 シャプラニール=市民による海外協力の会」の事務局長をされていた関係で、月に1000円の募金をしていました。(過去形です。申し訳ありません。)

以下、「シャプラニール=市民による海外協力の会」のURLです。
「シャプラニール」

  あるとき「南アジアで ガンバッテいる 人々のために お父さん お母さん ガンバッテ募金」と書かれた募金箱が送られてきましたので、ホワイトボードに立てかけておきました。子どもたちの善意で、募金箱はいつしか持ち重りがするようになりました。ところが、あるとき空になっていることに気がつきました。主犯者は自首しすぐにわかりました。どうしようもなくお腹がへって、募金箱からお金を出して、マクドナルドで食事をしたとのことでした。私もその場に居合わせた子どもたちも言葉がありませんでした。私は叱ることもせず、何も言いませんでしたが、そのどうしようもなくお腹がへったという空腹感をいだきながらも、満たされることのない同世代の子どもたちがいることは覚えていてほしいな、と思いました。
  今でも募金箱は置いてあります。そして、今のところ募金箱の中の子どもたちの善意は無事です。