秋の夜長は「鈴虫と志ん生」

 一昨日 P教授から「鈴虫と志ん生」と題するメールをいただきました。カセットテープをデジタル化したものをお送りしたことへの返礼です。「いま日本回帰です」の言葉で結ばれていました。

 P教授に触発されて、志ん生の落語を聞きました。「無精床」を聞き終え、「風呂敷」の途中から記憶がなくなり、「水屋富」の終わる寸前で目を覚ましました。

 志ん生のあの味わいのある声は、小林秀雄が奏でる“ララバイ ”と同様に、人を眠りに誘います。話芸にかけては、志ん生は小林秀雄の師です。