「いい加減の生き方」

 なおざりで捨て鉢な「いいかげんな生き方」はしたくないものですね。でも、いつもいつも全力で、十の力で生活していると消耗してしまいます。摩滅してしまいます。病気の温床にもなりかねません。

 ちょうどいい加減の、「いい加減の生き方」を心がけたいものですね。

 時には無理を強いられ、十あるいは十二の精一杯の力で乗りきらなければならないこともあります。いつもいつも、「いい加減」では通らないことがあります。そんなときに、「いい加減」では、後々ツケが回ってきます。

 普段は、「いい加減の生活」を心がけていますが、無理を強いられる場面では当然無理もします。しかし、無茶だけはしないようにと自分にいいきかせています。

 「その生活は尋常ではありませんね」
と精神科医の西村克彦先生に言われたことがあります。
「三十代とは違った、四十代には四十代に見合った、五十代には五十代の仕事の仕方をしないと健康を損ねますよ」
とも言われました。肝に銘じています。

追伸:
「いい加減の生き方」とは、「適当な生き方」ということです。