「受験英語の苦肉の最短コース」


◇当塾の受験英語の「苦肉の最短コース」です。

先ほど何のお断りもなく「日を追うごとに長文が読めるようになる子どもたちを私は毎年驚きの眼で見つめています。」と書きましたが、(私の見た限りにおいては)それは英語の内申点が 4、5 の子どもたちに限られます。

英語の内申点が4や5の子どもたちは5日もすると英文を正確に読むことができるようになり、コンスタントに20点満点中16点前後の点数が取れるようになります。本人たちは自分が確実に英文が読めるようになっていくことを実感し、それ点数に反映されているにもかかわらず、なぜか驚いています。当然 時間も次第に試験時間内(リスニングの時間を除いて35分)におさまるようになってきます。

しかし、内申点が3もしくはそれよりも下の子どもたちの成績は伸びなやみ、得点にもむらがあり、解らないままで終わってしまうケースがほとんどです。行間をうめることができず、文章の前後関係の脈絡が解らない子どもたちがほとんどです。これは国語の力とも密接に関係していると思っています。

愛知県公立高入試の英語の問題では、毎年6問前後の選択肢のある記号問題が出題されます。その子どもたちはその記号問題にかけるしかありません。それも解っていて選択するわけではありませんので完全に「運まかせの受験」です。見ていて怖くて仕方ありませんが、本人たちはもっと怖いはずです。

が、同じ受験校の他の受験生たちも似たり寄ったりで到底できるとは思えませんので、その点では安心はしていますが、英語の当日点が3点や4点だったことを聞くと「合格したんだからまあいいか」と思う反面、がっかりもしてしまいます。

英語の入試問題の平均点が5点を割る高校はたくさんあると思っております。

英語の内申点が3の子どもたちばかりだった学年が過去に三回あります。時間を限らずに英語の入試問題を解いてもらい、子どもたちに尋ねながら丁寧に丁寧に説明した後で「どう、出来るようになりそう?」と聞くと「無理!」とのお答えが返ってきましたので、全員一致で潔くきっぱりと英語を捨てることにしました。その分の時間を学年末(総括)テスト対策と暗記分野の確認のための授業に充てました。

当然 当日0点をとる可能性もありますが、それはそれで仕方のないことです。運が悪かったとあきらめるしかありません。入試は5教科の単純たし算ですので、覚えればできる問題さえ落とさなければ合格しますし、現に合格してきました。

内申のボーダーラインが32前後の、毎年県下でも屈指の高倍率になることで知られている普通科のK高校に、英語の当日点が3点で合格した子がいます。もちろん他の4教科で英語の埋め合わせをしたわけですが、さすがにその時は驚きました。

英語の内申点が3もしくはそれよりも下の受験生たちにとって、愛知県公立高入試の英語の問題は歯が立たないと思っております。「英語はできなくてもかまいませんよ。英語の受験勉強をする時間を他の4教科の受験勉強をする時間に充てた方がいいですよ。」英語の苦手な受験生たちにとってこれほどの安心材料はないのでは、と私は勝手に思っております。

以上が、英語の内申点が3もしくはそれよりも下の子どもたちに対する、当塾の受験英語の「苦肉の最短コース」です。

「塾・ひのくるま」