「数学や理科の難問と対峙する方法」


◇難問と対峙する方法
 数学の「一・二次関数」や「相似と三平方の定理の融合問題」「新傾向の問題」、理科の「電気」や「中和滴定」「天体」等々の難易度の高い問題を解いている子どもたちを見ていて感じることは、あきらめるのが早過ぎるということです。一問を何時間もかけて解くという気骨のある子どもたちはごくごく少数に限られます。
 考えが煮つまってしまったらいったんその問題から離れて、時間をおいてから解くとあっけなく解けることがあります。また、よそ事をしているときにひらめくこともあります。ふて寝から目覚めた時に思いつくこともあります。いずれにしましても時間を置く場合には、当面している問題を忘却の彼方に追いやってしまうのではなく、頭の片隅に把持したまま、つかず離れずの状態で時間を過ごすことが大切です。散歩をしたり掃除をしたりするのも一興です。
 いよいよお手上げの状態になってしまったときには解答を見るわけですが、他人に訊く前にまず自力で、「解説」の一字一句をおろそかにすることなく、いちいち「解説」の一字一句に納得しながら丁寧に丁寧に読み進めていってください。「解説」を読んで理解するためにはある程度の力と訓練が必要です。こんなことを繰り返しているうちに問題の「勘どころ」が解るようになってきます。「解説」を読んで理解する習慣が身につけば自学自習(独学独習)をすることができます。このような意味においてもきちんとした「解説」が載っている参考書・問題集選びが大切になってきます。

「自学自習に向けて、参考書のご紹介」