「操体です。野口体操です。」メール便です。


2015/07/11 8:10、K大のP教授 のメール
塾長
肉体改造の真っ最中です。マッチョではなく、柔軟性の方です。
操体法では、「縮めてから緩める」ことが、コツのようですが、
これは何をさしているのでしょうか?
P教授



On 2015/07/11 8:35, 本多 勇夫 wrote:
「生体の歪み」は自分で治せます。

以下、「操体とは」です。
http://sotaiho.web.fc2.com/webtext/textsoutai/textsoutai03.htm
例えば、
http://sotaiho.web.fc2.com/webtext/textsoutai/textsoutai14.htm
上記では「ひとり」でやっていますが。「ふたり」でやる(ささえてくれる人がいる)場合は、
http://sotaiho.web.fc2.com/webtext/textsoutai/textsoutai18.htm

かいつまんでお話ししますと、仰臥位で両膝を立て、両膝をそろえて、右に倒していった際に、どこかで違和感や痛みを感じたときには、「違和感や痛みは、もうこれ以上動かさないで、
という体からのサインです」ので、それ以上は動かさずに、そこを始点に反対の左の方向にゆっくり(水の中に手を入れて動かしたときに波立たない程度の速さで)動かします。そして、「快」を感じたところで相手に支えてもらい、最も気持ちのいい力加減(ごくごく小さな力であることがほとんどです)で相手を押します。体を相手にあずけます。このとき力を入れることに意識を向けるのではなく、体全体を使って「快」を表現するようにします。局部だけではなく、体全体の歪み正します。相手には体じゅうが動いていることがはっきりと見てとれるはずです。このように連動させると効果的です。橋本敬三先生は一つの操体だけで治療を終えることもよくあったそうです。

相手方は押された力を受け止めますが、このとき押された以上の力で押し返さないことが肝心です。相手にとって「壁」になります。作用・反作用の関係です。「たわめる」と表現されています。そして、じゅうぶんに気持ちよさを味わった後、二人同時に脱力します。「温古堂」さんでは「パッ」という先生のかけ声とともに脱力していました。その後、両膝を右に倒していくと、前回よりも深く倒れるようになっていることがほとんどです。そして、再び違和感や痛みを感じたところから左に向かってゆっくり倒していきます。「違和感や痛みを感じたところを始点にして」ということを、私は「体の動きの軌道を修正する」という意味だと考えています。「快」や気持ちよさを感じるという表現をしてきましたが、ある程度体が整わないうちは、なかなか「快」や気持ちよさを感じることはできないと思います。「快」や気持ちよさを感じられないほど鈍感な体になっているのだと思います


私が子どもたちを相手に操体を試みるときには「適当な」、「いい加減な」ところで支え、「パッ」というかけ声とともに二人でいっしょに脱力してます。操体では動かす向きを間違えることはありえませんので、気楽です。少々手荒なマネをしても、現状以上には悪くなることはありませんので、安心してモルモットになってもらっています。

痛みをともなう今のリハビリは、体の動かし方が全く逆とのことです。操体の考え方にもとづいてリハビリを行えば、リハビリの期間が30%ほど短縮されるそうです。当然痛みは伴いません。

前に倒したいようでしたら、後ろに倒してみてください。右に倒したいようでしたら、左に倒してみてください。可動範囲が広がります。

「柔軟性」ということでは、「操体」よりも野口三千三(のぐちみちぞう)さんがはじめられた「野口体操」の方が適しているように思います。
「二足歩行することのできるヒトの体は、ネコの体よりも柔らかい」
「ヒトの体は、水の入った皮袋(水の入った風船)である」
という独創的な考え方をしていらっしゃいます。
あとは下記のHPに譲ります。
「操体」も「野口体操」も、愛知教育大学名誉教授の田中正一先生が主催されたカウンセリングのワークショップで知りました。
心身一如です。
下記、「操体」のHPです。
http://sotaiho.web.fc2.com/
下記、「野口体操の会」ののHPです。
http://www.noguchi-taisou.jp/
では、では。
時節柄くれぐれもご自愛ください。
TAKE IT EASY!
FROM HONDA WITH LOVE.
追伸:Macの件に関しましては後ほどお送りします。また、Macは昨日起きがけに電源ボタンを押し続けていたところ起動しました。何かの不具合で強制終了したようです。

橋本敬三「操体法」
◇当時仙台に居を構えていらっしゃったK大のP教授を訪ね、長逗留させて頂きました。P教授のご紹介により、東北福祉大学の川上吉昭先生の研究室にお邪魔し、個人教授を授かりました。また、「温古堂」さんでは「操体」を実体験しました。心地よさに身を任せているうちに、しだいに体が軽くなり体への意識がうすらいでいきました。身のこなしが軽やかになり、宙を舞っているような感じがしました。

◇「全国操体バランス運動研究会 京都大会」に参加させていただいた折には、早稲田大学の石井康智先生が司会をされており驚きました。早速ご挨拶にうかがいました。偶然にも乗り合わせた電車内では、京都大学の槌田勘先生(「作文・小論文の文例集 /「小論文」に関する参考書 並びに参考図書のご紹介」の頁にご紹介してあります『地球をこわさない生き方の本』岩波ジュニア新書 の著者です。)とお話をする機会にも恵まれました。「操体の考え方は、生きる上での哲学にもつながりますね」(「快を生きる」ことだと自分なりに解釈しております)と仰られた槌田勘先生の言葉は今でもはっきりと記憶しています。同郷の愛知県豊橋市内で開業されている鈴木整形外科の院長 鈴木裕視先生ご夫妻との出会いもありました。

野口三千三「野口体操」
◇野口三千三さんを知り、橋本敬三さんを知ってからは、私の体(=心)への関心は加速度的に広がりました。一つ一つを自分の体で確かめながら読み進めました。「鍼灸」を学び「操体法」や「野口体操」にも精通した整体師になろうか、学習塾をやろうか、と大いに迷いましたが、「操体法」や「野口体操」を組み入れた学習塾を始めることにしました。

◇子どもたちの足首や手首、膝や肘、腰の痛みは思っていた以上に簡単に治ります。が、女の子は体に触れられることを極端に嫌がりますので「生体の歪みを正す」までには至りません。

◇当時 ほとんどの書籍は書店に注文して取り寄せていました。届くまでに10日から2週間かかりました。特別な分野の書籍ばかりでしたので結構な値段のつけられた書籍ばかりでした。今ではインターネット上に惜しげもなく情報が公開されていますので、本を買い求める必要はないくらいです。有り難い時代ですね。活用しない手はありません。


2015/07/11 21:22 K大のP教授からのメール:
早々に詳細なメールを頂き恐縮しています。
野口体操は只者ではないですね!
・『無理をしなければ無理ができる』(野口語録)
・『次の瞬間働くことができる筋肉は、今、休んでいる筋肉だけである』(野口語録)
・『意識も筋肉も大事だからこそ無駄使いはしない』(野口語録)
・『柔らかさとは、次の瞬間における変化の可能性の豊かさである』(野口語録)
やっぱりP教授の黒幕は、W大でのすごい奴ですね!