「地下足袋で歩きながら、つらつらと」_動詞を大切にする。


 なにはともあれ、六十八歳から七十歳までの間に続けた私の「区切り打ち歩き遍路」は終わった。たくさんのことを学んだ。いちばん大きいのは「動詞」を大切にする、ということだった。
 動詞は、抽象的、論理的なことがらが苦手で、人のからだやこころの動きに寄り添っているところがある。等身大で、具体的で、行動的だ。そういう動詞の数々と親しむ生き方をお遍路は教えてくれた。(225頁)

辰濃和男『四国遍路』岩波新書 を読み終えました。


目次には、
誘われる、着る、歩く、いただく、打たれる、出あう、はぐれる、履く、
解き放つ、突き破る、泊まる その一、包みこむ、体得する、あこがれる、食べる、ほどこす、痛む、泊まる その二、迷う、修行する、回る、融和する その一、遊ぶ、ゆだねる、
哭く、死ぬ、捨てる、融和する その二、洗う、結ぶ、
の、三十の動詞と、そして番外として、
番外 登る
が記されています。

辰濃和男さんのご案内で八十八ヶ所を巡る旅は、三十一の動詞に思いをめぐらせる旅でもありました。

四国遍路に誘われ、石鎚山にあこがれています。