「地下足袋で歩きながら、つらつらと」はじめに


甚左衛門「地下足袋音頭」より、


「手前が試しに試した地下足袋の種類は20種類近くにのぼります。」

「万年12枚、力王特製地下、ジョグ地下12枚の三種があれば満ち足りる。もう迷うことも無さそうです。そんな境地にいたりましたので、地下足袋音頭は今日が最終回とさせていただきます。」


昨日は、
右足に丸五の「ジョグ地下12枚」を、左足に力王の「跣(はだし)たび10枚」を履いてトレッキング、また人混みを一日中歩いていました。高遠な実験という大義名分がありますので、人目は全く気になりませんでした。
そして、今日は、
右足に丸五の「ジョグ地下12枚」を、左足に丸五の「万年縫付12枚」を履いてトレッキング、また雑踏を一日中闊歩していました。人目には変な人と映っているのでしょうが、早くも足元を見られることに慣れてしまいました。足元をすくわれないようにと気をつけています。

甚左衛門さんの三種の神器に、力王の「跣たび10枚」と同じく力王の「軽快地下たび5枚」の二種類を加えた五種類の地下足袋の履き心地を楽しもうと思っています。後述しますが、「跣たび10枚」と「軽快地下たび5枚」は思い入れのある地下足袋ですのではずせません。地下足袋は用途に応じた明確なコンセプトの下に作られているに違いありません甚左衛門さんが三種類の地下足袋に絞られた理由を体感してみようと思っています。足元を見つめなおすいい機会です。これを機に足元を固めようと思っています。

年末年始のトレッキングの終わりに、「地下足袋」と出会えたことは、私にとって大いに意義のあることでした。ことは「地下足袋」に限られたことではありません。「地下足袋」の背後には大きな世界が広がっています。「地下足袋」との再会により原点に回帰したように感じています。12日間歩き続けたことによって、いろいろなことがコンステレートされたように感じています。

終わりは始まりです。何かが変わるような気がしています。行方を見守りたいと思っています。