「双眼鏡を携えて」


「双眼鏡を携えて」

 昨夜双眼鏡のメンテナンスをし、一通りの使い方をマスターしましたので、今日は双眼鏡の視野にカイツブリの姿を鮮明にとらえることができました。×7の倍率はすてきです。

 ダイビング後にブラックバスをくわえているカイツブリの姿は認めらず、意外な感じもし、またがっかりもしました。カイツブリの影におびえたバスは藻の奥深くに身をひそめるか、逃げ惑うはずです。俊敏さにおいてはバスはカイツブリの比ではなく、カイツブリに捕食されるバスがそうそういるとはとても考えられません。カイツブリは群れをなして行動していますが、バスの捕食には個体で行動する方が圧倒的に有利です。そう考えたとき、頻繁に採餌行動を繰り返すカイツブリの挙動が不思議に思えてなりませんでした。カイツブリが、いつもいつもお目あてのバスに逃げられ、徒労を重ねているとはとうてい考えられません。死活問題です。ひょっとすると、カイツブリは繁茂するオオカナダモをついばんでいるのかな、と思いました。もしかすると、カイツブリは草食なのかな、とも考えました。

 カイツブリ・ウォッチングにいったんキリをつけ、車にとって返し、カイツブリの食性を調べました。

そして、
餌生物
主に魚類、甲殻類、水生昆虫、貝類などの動物質の餌を採るほか、水草も採餌する。雛にはフナ、タナゴなどの魚類、ヤゴ、トビケラなどの水生昆虫、アメリカザリガニ、ヌマエビなどの甲殻類、貝類などが給餌される。雛が小さいときは親は餌を細かくしたり、固い部分を除いたりして給餌する。
(2010.11.19._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典) 
と書かれたサイトを見つけました。

 「水草も採餌する」と、厄介なことが書かれていました。年内に、P池でブラックバスの姿を確認しようと意気込み、カイツブリの採餌行動を頼りにしていたのですが、振り出しにもどってしまいました。来春実釣するまでは真相は闇の中のような気がしています。

 ひき続き、カイツブリ・ウォッチングを続けます。

 週末の今日は、湿原の散策や湿原を通って低山へと向かうトレッキングを楽しむ人たちでにぎやかでしたので、冬枯れの湿原の散策は今日もオアズケにしました。