「平成29年度から愛知県公立高校の入試制度が変わります_三河郡・東三河地区・普通科編」


「平成29年度から愛知県公立高校の入試制度が変わります」
三河郡・東三河地区の普通科編

豊橋東のBグループへの変更に伴って、時習館、豊橋東の併願校となる豊丘、豊橋南(Aグループへ変更)、国府の三校のボーダーラインや志願倍率が大きく変動すると考えられます。それは、豊橋南と併願することがほとんどだった、豊橋東の受験生の動向に起因するものです。時習館や豊橋東に手の届かなかった受験生が豊丘に流れ、併願組が、豊丘の合格者のほとんどを占めることになると思われます。豊丘を第一希望校とする受験生にとっては、狭き門になります。酷な入試制度改革です。国府の志願倍率・レベルが上がり、豊橋南の志願倍率・レベルが下がるのも間違いのないところです。

新入試制度によって、普通科の上位校の序列が今まで以上にはっきりと色分けされることになります。時習館、豊橋東、豊丘、国府の順位です。豊丘と国府の二校へは今まで以上に多くの優秀な生徒が集まり、序列化とともに優秀な生徒たちの四校への集中が進むのは必至です。


「1. 入学者選抜制度の改善に関する検討会議のまとめ(平成25年5月27日発表) 及び入学者選抜方法協議会議のまとめ(平成26年1月29日発表) 」には、

「三河学区については、尾張第1群や尾張第2群と学校数を同程度とするため、 二つの群を一つにし、A、B二つのグループ分けを前提として、地域における 高等学校の選択肢を拡大するように、グループ分けの見直しを行うこととする。 」

との記載があります。三河郡・東三河地区の普通科おいては、豊橋東の受験生の併願校の選択肢が拡大しました。そして、それに起因して多くの変化が起こることが予想されます。当然豊橋東以外の高校でも選択肢が増えた高校はありますが、それは数字の上でのことであって、実質的には減少する高校もあります。


公立高校の普通科に進学希望の、小坂井を第一希望校とする受験生は併願校に困ります。豊橋南はすべり止めにはなりません。例年県下でも有数の高倍率だった小坂井は大きく倍率を下げることになると思われます。

一昨年度、昨年度と定員割れした豊橋西はどうなるのでしょうか。故あっての、Bグループへの変更でしょうから…。当然シミュレーションしていることでしょうし…。専門学科落ち頼み、ということでしょうか。

各教科の問題傾向も、志願倍率も、ボーダーラインも、また推薦入試での面接(「従来の 『ことばによる自己表現』の時間はありませんが、その趣旨を踏まえた質問をします。」)も、こればかりはフタを開けてみないとわかりません。数年は落ち着かないと思います。県教委の関係者の方々も試行錯誤の繰り返しのことと思われます。

静かに来年度の進路希望調査の結果を待ちたいと思っています。今まで気にとめたことはありませんでしたが、来年度ばかりは事情が異なります。

一般選抜と推薦選抜が同じ日に行われるようになったのは、入試業務の簡素化という理由からなのでしょうが、推薦選抜で合格を、と思い描いている受験生にとっては大きな負担になります。それとも、怠りなく最後まで全受験生に受験勉強を強いることが趣旨なのでしょうか。いずれにしましても、同日に、というならば、受験日を早めることはできなかったのだろうかとつくづく思います。

まだ先のことですから、思うところをまた書きたいと思っています。

下記、ご参考まで。
「平成29年度から愛知県公立高校の入試制度が変わります_小坂井・豊橋南・豊橋西の動向」
「平成29年度から愛知県公立高校の入試制度が変わります」

各校の「推薦選抜等合格者数」が発表されました。 
「平成29年度愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における一般選抜等の合格者数について」
です。

◇新入試制度の下、はじめて行われた「平成29年度 愛知県公立高校入試」における、各校の志願状況、得点分布等につきましては、
『2018年度版 高校進学ガイドブック サクセスロード 愛知県』佐鳴予備校
を参考にしてください。書店に並んでいます。