小林秀雄「自分が生きている証拠だけが充満し」

「無常という事」,「雪舟」
小林秀雄『モオツァルト・無常という事』 新潮文庫(83-87頁,190-202頁)
「自分が生きている証拠だけが充満し、その一つ一つがはっきりとわかっている様な時間が。」(「無常という事」85頁)

今日は、「無常という事」と「雪舟」の二作品を読みました。最近では内容はもとより、小林秀雄の文章に感興を覚えるようになりました。陶然としています。文が「形」をとって現れます。それは「文体」とは似て非なるものです。