「かんにんな」
昨日、混雑しているスーパー銭湯入り口のシューズロッカーで、男性と交錯し、伸ばした手を引き、一歩身を引くと、
「かんにんな」
ということばが返ってきました。意表をつかれました。
「いえ、関西出身の方ですか」
と尋ねると、
「大阪です」
とのお答えでした。
「かんにんな」は、はじめて耳にしました。「かんにんね」ではなく「かんにんな」です。終助詞一字の違いでずいぶんと印象が違って聞こえます。
「堪忍な」は意味も解りやすくていいですね。
追記:
父が寺田クリニック(豊橋市下地町)さんで、奈良県ご出身の内科医、松本宗輔先生に診ていただいています。「奈良弁」「大和弁」の、じつにゆったりと構えた優しい響きは、「診察語」「診療語」としては実にうってつけの言葉だな、と思いながら拝聴しております。毎回聴診器をあてて診ていただいています。血圧も水銀血圧計で、先生ご本人に測っていただいています。丁寧な診察をしていただいています。全幅の信頼を寄せております。
以下、覚書です。
「奈良弁(ならべん)または大和弁(やまとべん)は、奈良県(旧大和国)で話される日本語の方言で、近畿方言の一種である。県北中部の方言は京言葉や大阪弁に近いが、奥吉野は特異な方言を用いる言語島として有名である」