「今年最後の運だめし」


昨夜、『平成29年春 愛知県公立高校入試 予想問題』教英出版 を購入しました。密封されていて、内容を確かめることができず、迷いました。


愛知県では来年度から入試制度が改変され、それに際しては、以下の「問題例」が 2016/05/19 にインターネット上にUP されました。

迷いましたが、県教委発表の「問題例」をふまえた予想問題が欲しく、出版年をレジで尋ねると、2016/11/20 とのことでしたので、「今年最後の運だめし」と思い購入しました。1296 円でした。開封すると、理科を除く、四教科二回分、計八つの予想問題のうち、新入試制度形式の問題は、「第二回」の国語・数学・英語の三教科だけでした。3/8 の割合でした。個々の問題に当たったわけではありませんので、内容の如何についてはわかりませんが、密封せざるを得なかったお家の事情がよくわかりました。もとより信頼するに足る出版社ではありませんし、「今年最後の運だめし」などと一人いい気になって、勢いあまって購入したのが運の尽きでした。

2017年度受験用 愛知県公立高等学校 予想テスト』英俊社(定価 1620円) も手元にあります。割合は、やや高く 5/8 です。こちらは内容を確認し、納得したうえで購入したものですから、この場で云々するのはさしひかえさせていただきます。

ちなみに、2006年度の入試対策として購入した『愛知県公立高校入試予想問題集』秀英予備校 には、炭素による酸化銅の還元に関するグラフ問題(過不足)が載っていました。はじめて目にする問題でした。そして、当日出題されました。これに気をよくした私は、次年度も注文しようと思いましたが、「もしかすると使いまわしているかもしれない」と思い、秀英予備校さんにお電話をし、「今年度の予想問題は、昨年度の予想問題と同じ内容のものですか、それとも違う内容のものですか。はっきり答えてください」とお訊きすると、「昨年度と同じものです」とのはっきりしたお答えが返ってきました。が、どうしたことか、入試では三年間続けて、同じタイプのグラフ問題が出題され、ことこの問題に関するかぎり、三年間もの長きにわたって秀英予備校さんの予想は見事に的中したわけで、秀英予備校さんの関係者の方々は、さぞお喜びだったことでしょう。

それにしましても、P教授がお嘆きのように、
「出版人たるもの、出版人たるものの矜持はないのでしょうか」
出版社たるもの、出版社たるものの矜持はないのでしょうか」

子どもたちを食い物にするような商法がまかり通っているのが、この世界の現実です。目をおおいたくなるような、耳をふさぎたくなるような惨状です。