「出版社たるものの矜持は各社各様」

この数日間で、愛知県公立高入試の「天体分野」、十数年間分と何冊かの参考書、問題集に目を通しました。

「天体」は私の不得手な分野で、愛知県公立高入試で出題された程度の問題でしたら、なんとか対応できるものの、それ以上のレベルの問題となるとなかなか難しく、保留にした問題も何問かあります。右も左も、東も西も、上も下もわからず、ひとえに私の想像力の欠如のいたすところです。

解説は各社各様で、過去問に限っていえば、『声の教育社』さんの解説が懇切丁寧で解りやすく抜きんでていますが、H24年度以降は出版されていません。解説が誤っているものや、言葉足らずで要領を得ないもの、そして当地域の中学校がこぞってご推薦の、中学校を通じて販売される過去問にいたっては、難問の解説は上手く回避され、お手上げです。

受験生が何社もの過去問を所持しているとはとても考えられず、気の毒になります。P教授の言葉を拝借すれば、
「出版人たるもの、出版人たるものの矜持はないのでしょうか」
「出版社たるもの、出版社たるものの矜持はないのでしょうか」

ついでに書き添えておけば、
古賀伊織『高校入試 塾で教わる 理科の考え方・解き方(佐鳴予備校の合格講座)』 KADOKAWA/中経出版 (273頁)には、
「3月のしし座は、太陽と真逆の方向なので、真夜中に南に見えます。」
との一文があります。活字の「真逆(まぎゃく)」には、はじめてお目にかかり、目を疑いました。