「今年最後の積読 全5冊+3冊+2冊です」

井筒俊彦を「この人は二十人ぐらいの天才らが一人になっているな」と称し、大野晋を「先生は、抜き身の刀のような方ですね」と語った、司馬遼太郎がいま気になります。トリは文句なしに司馬遼太郎で決まりです。
「井筒俊彦という巨匠と井筒俊彦が師事した巨星」

◇司馬遼太郎『十六の話』中公文庫
◇司馬遼太郎『日本語の本質―司馬遼太郎対話選集 2』文春文庫
◇司馬遼太郎『人間というもの』 PHP文庫
◇司馬遼太郎『対談集 日本人への遺言』朝日文庫

大学時代キャンパス内で、司馬遼太郎さんの講演をお聞きしたと思うのですが、定かな記憶はなく、頼りは、
司馬遼太郎『司馬遼太郎全講演(全5冊)』朝日文庫
だけです。記憶をたどります。

そして、最後は、
◇柴田光滋『編集者の仕事―本の魂は細部に宿る』新潮新書
です。編集者の手を経ることによって、文章はどう変わるのでしょうか。「編集者の仕事」に興味が尽きません

また加えて、

◇司馬遼太郎司馬遼太郎対談集 日本人を考える』文春文庫
◇司馬遼太郎司馬遼太郎 ドナルド・キーン 日本人と日本文化』中公文庫
です。

さらに、やはり日本語のことが気になり、

◇藤原正彦『祖国とは国語』新潮文庫
です。帯には、
齋藤孝絶賛「ああ、この人に文部科学大臣になってもらいたい」
と書かれています。

また、性懲りもなく、
司馬遼太郎『十六の話』中公文庫「対談 司馬遼太郎 井筒俊彦 付録 二十世紀末の闇と光」(397-441頁)を繰り返し読むなかで、対談中に何度か話題にのぼっている、以下の二冊、
◇司馬遼太郎『韃靼疾風録〈上・下〉』中公文庫
◇司馬遼太郎『空海の風景〈上・下〉』中公文庫
は、はずすわけにはいかず、「今年最後の積読」に加えることにしました。
『空海の風景』は、学生時代以来の積読であり年季がはいっています。『韃靼疾風録』は今回購入しました。井筒俊彦の著作は、何冊かを読み、何冊かは積読中です。読み直す時期が巡ってきたようです。年明けには「今年はじめの積読」を予定しています。

以下、

「井筒俊彦という巨匠と井筒俊彦が師事した巨星」
です。ご参考まで。