「一日遅れの大暑の日に果つ」

 五月雨降り続く季節には、すべてが朽ち果てそうな思いを抱き、この酷暑には、すべては劣化するとの思いにかられています。いずれも、いずれも帰するところは「無」です。鉾先を転ずることは望めませんが、せめて鉾先が鈍ることを願っています。
 どこもかしこも熱気をはらんでポカポカです。春のぽかぽか陽気とはわけが違います。容赦なく照りつける太陽を怨めしく思っています。