「拝復 P教授樣_秋の夜長に荷風を読む、書く、歩く」

「先週末 新潮社の「とんぼの本」を四冊買いました。傍らにはいつも 白洲信哉 [編]『小林秀雄 美と出会う旅』があります。あとは白洲正子のものと司馬遼太郎のもの。そして、荷風が今日届く予定です。」


「やっと小林秀雄を肩の力を抜いて読める年齢になったと喜んでいます。
荷風も楽しみですね。
塾長の上京時には、荷風の足跡を訪ねる散策を楽しみにしております。
10月ショックを経た今、「これまで」と「これから」を定点観測中です。」


早々のご丁寧なご返信、どうもありがとうございました。文学散歩、楽しみにしております。

小林秀雄『人生について』中公文庫
「年齢のせいに違いないが、年をとっても青年らしいとは、私には意味を成さぬ事とも思われる。」(「お月見」177頁)

中井久夫先生はその著書『こんなとき私はどうしてきたか』のインタビュー記事の中で、
 「こんなこと言うでしょ?『若いときは病気はわかるけど病人はわからない。中年くらいになってくると病人がわかってくる。年を取ってくると、病気も病人もわからないけど、なぜか患者さんはよくなる』って。まあそれくらいのことは私も言えるかもしれないですけどね。」
とおっしゃられています。そして、この言葉を最後にこのインタビュー記事は終わっています。

年をとるのもまんざらではないと、時折思うことがあります。

今から父の耳鼻科受診のつき添いです。受診ラッシュのはじまりです。
時節柄くれぐれもご自愛ください。
FROM HONDA WITH LOVE.」