「小林秀雄_その言葉の配列の妙味」

 小林秀雄の文章のおもしろさは、内容の如何はいうにおよばず、言葉の配列の妙味にある。文章を読みつつ、次におかれた言葉を予測することはほとんど不可能である。破格な言葉づかいもあれば、難解な言葉が配されることもある。また、その一語から景色が一変することもある。
 自在であり適材適所であって、小林秀雄の切実さのあらわれである。言語での果敢な挑戦であって、他の芸術に比肩するものである。

以下、
「小林秀雄の文章の美しさ」
です。