「地下足袋でつらつらと、秋の湿原を行く」

 木枯らしがほおに冷たい一日でした。
 今日は地下足袋で歩きました。七足ある地下足袋コレクションのうち、ゴム底のいちばん薄いものを手に出かけました。足の裏ばかりに注意が向き、あとのことは上の空でした。踏み出した足をふわりと受けとめてくれる、腐葉土のつもった道の、心地よい感触がいまも足に残っています。
 地下足袋履きは物珍しいのか、よく足下を見られます。値踏みされます。