TWEET「道徳の教科化について思う」
小学校では2018年度から、中学校では2019年度から「道徳」の教科化がはじまります。
学生時代、教職課程で、岡村遼司(早稲田大学・教育学部教授)先生から、「道徳は教えられない」ことを徹底的に叩き込まれました。テキストは、パスカルの『パンセ』でした。
今回、小中学校で教科化されるという「道徳」とは、非常に浅薄な意味での「道徳」です。おざなりの、間にあわせの「道徳」にすぎません。浅薄で、おざなりで、間にあわせのものに、子どもたちは敏感です。浅薄なものをあてがえば、子どもたちはそっぽを向きます。私はいまでも、「道徳は教えられない」と固く信じております。
人が人を「教える」という欺瞞、人が人を「指導する」という傲慢。先生方が、軽はずみにも、「教える」「指導する」という言葉を口にしなくなれば、教育現場はずいぶん改善されることと思っております。言葉は体をなします。