「初春(はつはる)の明けの空」

 いまだ明けやらぬころ、氏神様を祀るお社から、太鼓を打つ音が聞こえてきました。祭りごとの最中のできごとかと思われます。
 「夜の底」が朱に染まり、明けはじめたばかりの新春の空を、窓越しに見やっています。
 庭に出て、初春(はつはる)の空気にあたってきました。穏やかな年明けです。
 7時02分、日の出の時刻が近づいてきました。
 陽の射す棟々がいよいよまぶしくなり、我が家では、初日の出は、年神様をともなって、小学校の校舎の屋上からやってきます。
 幸多かれと、祈るばかりです。