TWEET「風に吹かれて」
この数日間、朝目覚めても体が重く、起きる気がしなかった。目を覚ましては寝ることを繰り返し、さすがに 8時をまわり、9時ちかくになると、いつまでも寝ているわけにもいかず、重い体のままに起きあがった。
加齢にともなう倦怠感ならば受け容れるしかなく、厄介なことになったものである。
つらつらと考えてみるに、だるさは主に脚にあり、脚は常に扇風機の風にさらされ、冷やされていることに思いをいたした。冷房病ならぬ、
“扇風機病” である。
ハーフパンツから薄手のスウェットパンツに着替え、靴下を履いた。清涼感には欠けるが、暑苦しいというほどではなかった。
今朝起きるのを楽しみにしていた。倦怠感もだるさもなく安心した。やはり、邪(よこしま)な風が原因だった。
昨夜は9時すぎに寝て、今朝は5時に起床したが、9時に寝て、3時に起きるのが理想である。それには肌を風にさらさないことである。
「春風のいたずら」といえば、どこかほほえましいが、「夏風のいたずら」といえば、いまいましい。(424文字)