「シリーズ授業_自由という名の修羅場」

 子どもたちの自由を尊重することを心がけています。極力、束縛したり拘束したりしないようにしています。
 入塾し、はじめて自由の場に身をおく子どもたちがほとんどで、自由をはき違え、時に節度なく、手に負えなくなることがあります。昨夜の授業がそうでした。自由という名の修羅場でした。過ちを犯しつつ、自由な場での立ち居振る舞いを学んでいくことは承知しておりますが、子どもたちが過ちを犯す訓練の場は塾をおいては他はなく、すべてが私の眼前で繰り広げられるわけですからたまりません。常軌を逸した場合には、私が壁として子どもたちの前に立ちはだからなければ、子どもたちはだめになります。
 しょせん、中学生の子どもたちにとって、自由とはもったいないものなのでしょうか。立場上とはいえ、怒るのは御免です。
 昨夜、中二生の四人の女の子たちに塾を解散することを告げ、そのままに外出し、
河合隼雄,茂木健一郎『こころと脳の対話』潮出版社
を読み終えました。思いがけずも充溢した時を過ごしました。