愛知県公立高校入試「自己の特性」
県教委発表の愛知県公立高等学校入学者の募集・推薦選抜の要項には、
「なお、推薦選抜の面接では、一般選抜の面接と共通の質問に加えて、自己の特性などを1分間程度で答える質問などをします。」
との記載があります。
「特性」とは適正な言葉づかいなのでしょうか。
『デジタル大辞泉』の解説には、
そのものだけが持つ性質。特有のすぐれた性質。特質。「素材の特性を活かす」
と書かれています。
また、『大辞林 第三版』の解説には、
あるものに特別に備わっている性質。特有の性質。特質。 「火に強い-」
と書かれています。
「自己の特性」の表記には違和感をおぼえますが、公文書ではごく普通に使われるお役所言葉なのでしょうか。
「自己の特性」について書くにあたっては、各人の「現在・過去・未来」の三部構成にするように、との指導が中学校でなされたそうです。「1分間程度」とは文字数にすると、「300字程度」です。「100字程度」の表現しか許されない「子どもたちの現在・過去・未来」とは、なんとも心もとなく、哀しく、気の毒になります。
今年度も高い確率で、代筆させられるものと覚悟していますが、毎年残るのは遺恨ばかりで、辟易としています。何稿かを重ねた、挙句の果ての決定稿を、先生方はとおりいっぺんにさらさらと目で追いながら、いとも簡単に朱を入れてきます。そして、子どもたちはといえば、先生のいわれるままですから、やりきれません。なかには、学校への提出用と入試用とを器用に使い分ける子どもたちもいますが、私の負担はさしてかわらず、やはりストレスになります。
追伸:
「1分間程度」とは、長くて「1分30秒」までのこと、と当校区の中学校では説明されています。三人の先生方から同じ回答が返ってきました。県教委からの内達があったのでしょうか。私の感覚とはずれがあり、不思議な感じがしています。
その後、
豊丘高校からは、「1分間程度」とは、長くて「1分30秒」までのこと、「2分」を超えると打ち切る、との通達があったそうです。なぜ、「1分30秒」で打ち切らないのでしょうか。意味不明です。
私は「55秒前後」の作文を三つ書きました。書かされました。文字数にすると、「280字前後」です。
下記、
「本多勇夫『塾・ひのくるま Plus』の開設です」
「愛知県公立高校_推薦入試_自己の特性文例集」
愛知県公立高入試「自己の特性_推薦入試を終えて」
「愛知県公立高校_推薦入試_三分間自己PR文編選集」
です。ご参考まで。
各校の「推薦選抜等合格者数」が発表されました。
「平成29年度愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における一般選抜等の合格者数について」
です。