昨今しきりに思われる_『ゴンドラの唄』


歌詞とともに黒澤明監督、志村喬主演『生きる』とが重なり、近頃しきりに『ゴンドラの唄』のことが思われます。20年あまりも前に買った、おおたか静流さんの歌う『ゴンドラの唄』が手元にあります。



ゴンドラの唄
1915年(大正4年)吉井勇作詞。中山晋平作曲。


いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを

いのち短し 恋せよ乙女
いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆる頬を 君が頬に
ここには誰れも 来ぬものを

いのち短し 恋せよ乙女
波にただよう 舟のよに
君が柔わ手を 我が肩に
ここには人目も 無いものを

いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを