「白露の日に_初秋の湿原へと向かう道すがら」
2018/09/07 「白露の日の前々日に_初秋の湿原へと向かう道すがら」
いま白い道を歩いていると思った。湿原へと向かう、林間につけられた小径を、ひとり歩いているときのことだった。利休の歩いた道だと思った。ひき返すことのできない道だと思った。それしき、と思えばそれしきのことだった。
「白露の日に_初秋の湿原へと向かう道すがら」
今日も、白い道を歩いているように感じた。ひき返すことのできない道だと思った。散策の趣向がかわった。私が秋草になった。過去もなく、未来もなく、今もなく、時と同調しているように感じた。木道上でも同じ思いにかられた。
いつ刷り込まれたのか、刷り込みから解かれつつあるのか、とまれ心は安らけくある。
いつ刷り込まれたのか、刷り込みから解かれつつあるのか、とまれ心は安らけくある。