「初秋の湿原を行く_粗忽者の記」

 昨日、初秋の湿原に遊んできました。いつになく蒸し暑く、天気がくずれる予兆か、と少々やりきれなさを感じながらの散策でした。
「(8/29 現在)一時期絶滅状態だったコバノカモメヅルが、今年は木道のわきの見つけやすいところで咲き始めています。湿原の少し奥の方には、双眼鏡で捜すと2ヶ所見ることができる場所がありました」
と書かれた、案内図入りの掲示がありました。
 右往左往し、何回かの往復の後に、コバノカモメヅルらしき花を見つけました。
 「木道のわきの見つけやすいところ」といい、「双眼鏡で捜すと2ヶ所見ることができる場所がありました」といい、その実力の差は埋めようもなく明らかです。
 ミミカキグサにしても、私が確認したのは二種でしたが、掲示には四種類のミミカキグサが記されていました。
 帰路立ち寄ったマクドナルドでは、「野に咲く花」のアプリがあったことを思い出し、早速「コバノカモメヅル」を検索すると、どこか違うように思えてなりませんでした。私が見たのは、つる性の植物ではなく、粗忽者のすることはこんなものかと、あきらめました。

 

2017/11/25  TWEET「野に咲く花」
『野に咲く花(山溪ハンディ図鑑)』山と溪谷社 のアプリを購入した。そこには、求めていた「湿原に咲く花」の記載はなかった。勇み足だった。
 その後『尾瀬みっけ!〜おふらいんで使える尾瀬の花図鑑〜』をダウンロードしたが、おのずから植生が異なっていた。
 吉田豊『花かおる 葦毛湿原』ほおずき書籍
の購入が適当なのは、わかりきったことであったが、Amazon の古書店では、1.6498円の値段がつけられており、高嶺の花である。たとえ購入したとしても、著者に印税が入るわけでもなく、健全な価格を待って、毎日ウォッチングしています。

追記:山と溪谷社の月刊誌『山と溪谷』を、『山と広告』と揶揄した人の諧謔は、的を射ており、愉快です。



シラタマホシクサの「シラタマ」がだいぶ膨らみました。見ごろは九月中旬頃とのことです。シラタマホシクサのある近景と遠景は、自ずから趣(しゅ)を異にし、面白くながめています。彼方は、霞がかかったように煙っています。