詩一篇他_八木重吉「太陽」

八木重吉「太陽」
光村図書出版『国語 1』(70頁)

太陽をひとつふところへいれていたい
てのひらへのせてみたり
ころがしてみたり
腹がたったら投げつけたりしたい
まるくなって
あかくなって落ちてゆくのをみていたら
太陽がひとつほしくなった

稚気、ユーモア。また、八木重吉の「よゆう」,「ゆとり」が看取される詩です。そして、武満徹「◯(マル)と△(三角)の歌」を思いました。

武満徹「◯(マル)と△(三角)の歌」
地球ハマルイゼ 
林檎ハアカイゼ
砂漠ハヒロイゼ 
ピラミッドハ三角ダゼ

空ハ青イ
海ハ深イ
地球ハマルイ 
小サナ星ダゼ

地球ハマルイゼ 
林檎ハアカイゼ
ロシアハデカイゼ
バラライカハ三角ダゼ

以下、
石川セリ「翼 武満徹ポップ・ソングス」DENON(全)
です。