「ピッチ上で涙に暮れたネイマール」

 今大会 初勝利だった。ブラジルには後がなかった。そんななかネイマールは、自身初得点をあげた。 
 試合後のピッチには、涙に暮れるネイマールの姿があった。ストライカーとして、また得点シーンを演出するキーマンとして、ブラジル国民の、また世界中のサッカーファンの期待を一身に背負った、ネイマールの重責をみる思いがした。
 初戦のスイス戦、また今回のコスタリカ戦では、決定的なチャンスを逸し、両手で顔をおおう仕草が目立った。しかし、その自在なボールさばきや身のこなしからは、ネイマールが負っていた重圧を思うことはなかった。
 涙がすべてを払拭したことを願ってやまない。新生ネイマールの融通無碍なプレーに期待している。