「月と私と死と再生と」


下弦の月。月齢でいえば、二十三日の頃。月が地球の周りを 3/4 周した辺り。月に見立てていえば、こんな年回りになりました。あとはやせ細るにまかせ、空に痕跡を残すこともなく、潰(つい)え去るばかりです。

「新月」とは、月の "死と再生の場であって、生死の交差するところです。生死一如。死と云うは生きる事と見つけたり」。新月」とは、光の横溢する世界。充足の場、自足のとき。

月にことよせて、彼岸を充足の場、自足のときと思えば、いくぶん気が晴れます。