「『われは湖の子』ごっこ」
加藤登紀子さんが歌う「琵琶湖周航の歌」に魅かれ、琵琶湖にゴムボートを浮かべ、“われは湖の子 ”ごっこをしていた時季がありました。
- われは湖(うみ)の子 さすらいの
- 旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざなみの
志賀の都よ いざさらば - 松は緑に 砂白き
雄松(おまつ)が里の 乙女子は
赤い椿の 森陰に
はかない恋に 泣くとかや - 波のまにまに 漂えば
赤い泊火(とまりび) 懐かしみ
行方定めぬ 波枕
今日は今津か 長浜か - 瑠璃(るり)の花園 珊瑚(さんご)の宮
古い伝えの 竹生島(ちくぶじま)
仏の御手(みて)に 抱(いだ)かれて
眠れ乙女子 やすらけく
五年も過ぎたころからゴムボートは劣化しはじめ、あちこちから空気が漏れるようになりました。そのつど穴をふさいで使っていましたが、それも追いつかなくなり、あえなく断念しました。いまだに琵琶湖への郷愁を覚えます。「波のまにまに漂」うことへの憧れがあります。湖族の血が騒ぎます!?