TWEET 「書は世につれ_その二」

TWEET 「書は世につれ」(2020/04/09)
◇ カミュ『ペスト』新潮文庫
が売れていることを知った。
そして、
◇ 小林多喜二『蟹工船』新潮文庫
が、不況時(2008年)に脚光を浴びたことを思い出した。小林多喜二没後75年にあたる年だった。
 二作品とも
「ロングテール」に位置する純文学であり、異例の売り上げを記録しているのは、情報社会とあいまって、ということだろう。情報が瞬時に世界を駆け巡る時代の一過性の所産、ブームとしての読書である。
 「ロングテール」の最中(さなか)にあって、細々とながらも息づいているのは「古典」であって、他には真似のできない芸当だと思っている。
 いまのこの状況が終息に向かうことを願っている。

 その後、一か月余りが過ぎ、さらに何冊かの書籍が注目されているようです。
◇ 小松左京『復活の日』角川文庫
◇ ドメニコ スキラーチェ『イタリア・ミラノの校長先生からのメッセージ 「これから」の時代を生きる君たちへ 』世界文化社
以下、「内容紹介」です。
「日本の新聞やテレビで話題を呼んだ、イタリアの校長先生が「休校」の生徒たちに送った“手紙”。その日本語訳とイタリア語の原文を、全文公開!その手紙から1か月後、より深刻な状況に陥ったイタリアから日本の子どもたち、若者に向けて、「いま」の思いを綴った“追伸”が届きました。それは、この1か月間に経験したさまざまなこと、気づき、励まし、未来への思考などが書かれた普遍的なメッセージでした。「休校」で家に閉じこもっている子どもたち、若者、その親、先生たち、すべての人に捧げる希望の一冊です。」
また下記、
ドメニコ スキラーチェ先生ご推薦の図書です。
◇ A・マンゾーニ,平川祐弘『いいなづけ(上,中,下) 17世紀ミラーノの物語』河出文庫

 五味太郎さん風にいえば、「ガキたち、いまこそ読書のチャンスだぞ」ということです。
 なお、私は「餓鬼」の最たる者である。