TWEET「山笑う」

 湿原へと向かう林間につけられた小径は、幾度となく通(かよ)った道である。この先どれほど歩けば赦されるのだろう。そんなとりとめもないことを思いながら向かった。
 視界が開け、見ると、新緑に彩られ、綾なす山々が笑っていた。笑われるままに、たたずんでいた。