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 読むあてもなく 昨日、
◇ 倉本聰, 碓井広義『ドラマへの遺言』新潮新書(2019/02/20 発行)
を買った。
 拾い読みをしていると面白く、微熱を帯びている自分を感じている。しかし、熱に浮かされるには、年を取りすぎたという思いも抱いている

「僕(倉本聰)は、チャップリンの〈人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇〉という言葉が喜劇の本質だと思っているんですよね。」(27頁)

私たちは、悲喜劇という表裏を生きる、道化にすぎないということだろう。過度の喜び、行きすぎた悲しみは、気の毒であり、身の毒である。