以来ずっと、「令和」の「令」の字に違和感を覚えてきた。「令」の字はデザインされた文字で、教科書体(小学校の教科書で使われている、筆で書いた楷書体にちかいもの)が正解だとばかり思っていた。検索すると、字体(フォント)の違いではなく書体の相違であって、どちらでもかまわない、ということであった。
これだけ大きく宣伝されれば、教科書体は見る影もなく、「明朝体に近い書体」で書かれる機会が圧倒的に多くなることは想像に難くない。そして、教科書体の「れい」の字と、「明朝体に近い書体」の「れい」の字とを、異なる漢字だと誤る人たちが、少なからず出てくることも、また当然の成り行きである。
字体の違いではなく書体の相違ならばなんの不自由もなく、私は書きやすい教科書体の「れい」の字を使うことにする。小学生並みがいい、ということである。
「菅義偉官房長官が会見で掲げた「令和」は明朝体に近い書体だった(Wikipediaより)」
|