「清明の日の翌日に」

 明らかで、清々しく、常にそうありたいと願っているが、きまって横槍が入る。「とかくに人の世は住みにくい」。いっそ、「住みにくい」「人の世」と明らめ、清々しく、と思えども、面白くなく、漱石先生の述懐 通りと明らめ、諦めるばかりである。