TWEET「NHK ラジオニュース」
車で遠出をするようになり、時折 車中で、NHK の「ラジオニュース」を聞くようになった。当初は、新鮮で、生生(せいせい)していた。しかし間もなく、ひどく耳ざわりなことに気づいた。
アナウンサーの要諦は、文末表現にあると思っている。文末に私情がからむと聞きづらく、下品になる。肉声にはすべてが宿る。ごまかしのきかない、「ラジオニュース」は厳しい。
NHK でも、「アクセントの平板化」が進行していることに、あきれている。
「最近,若い人を中心に「彼氏」「美人」などの言葉が,昔とは違って平らなアクセントで発音される傾向が見られます。これはどういうことなのでしょうか。アクセントとは何かということも含めて,順に見ていくことにしましょう」
NHK には、
◆ NHK放送文化研究所『NHK日本語発音アクセント新辞典 』 NHK出版
という定評のある辞典がある。しかし、日常語が平板化しているので、いちいち辞典に当たることはないだろう。
「アクセントの平板化」についての問題は、時流に流されるままであり、手の施しようがないものとあきらめている。
「ラジオニュース」以外の番組は、騒々しくて、聞く気になれない。
コロナ禍が騒がれはじめたころ、「NHK ニュース 防災」のアプリをダウンロードした。当時は、話題が多く、記事も多かった。推敲中のような記事があり、若い記者が書いたと思われる、つたない文章も散見された。記事を書くのが間にあわず、総動員したのか、若い記者に経験をつませたかったのかは、知る由もないが、異例だった。いまではそれも落ち着き、読みやすくなったが、優劣があるのは当然のことである。
追伸:「八木さん」が平板化し、「山羊さん」になっているのを耳にした。姓が変わってしまった。一大事であるが、ご本人自らの発声なので仕方がない。(767文字)