瀬戸内寂聴「九十五歳。何がめでたい」
瀬戸内寂聴,池上彰『95歳まで生きるのは幸せですか?』PHP新書
「私たちはついつい、自分の命や人生を自分のもののように思ってしまいますが、それは傲慢というものです。命そのものがいただいたものであるのに加えて、人生もまた、何かによって生かされているのです」(54頁)
寂 聴 幸せじゃないんです。
池 上 ない?
寂 聴 九十五歳の私が言うんだから間違いないです。今の時代なら、八十八歳で死ねば、まあ、幸せでしょうね。
池 上 いや、だって九十五歳までいただいた命じゃないですか。
寂 聴 いただいたものは仕方がないんです。悪いことしたから生かされてるのね。罰なのよ、これは。
池 上 むしろ罰として?
以上は、瀬戸内寂聴の諧謔などではなく、本音であろう。なお、ブログのタイトルは、
◆ 佐藤愛子『九十歳。何がめでたい」小学館文庫
から拝借した。やはり、佐藤愛子の本音であろう。128万部を超える大ベストセラーである。
また、
◆ リンダ グラットン著,池村千秋訳『LIFE SHIFT(ライフシフト)- 人生100年時代の人生戦略」東洋経済新報社の紹介があった。こちらも、42万部を超える大ベストセラーである。『LIFE SHIFT 2』も出版されている。異色の本を読むと、特異な本との出会いがある。