「『もの』が明らかにみえる者たちがいて_越知保夫 読書覚書」

昨日、
越知保夫「近代・反近代
       ー 小林秀雄『近代絵画を』読む」(63-74頁)
越知保夫「小林秀雄の『近代絵画』における「自然」」(75-88頁)
越知保夫「ルオー」(89-102頁)
若松英輔(編集)『新版 小林秀雄 越知保夫全作品』慶應義塾大学出版会
を読んだ。

 「もの」が明らかにみえる者たちがいて、かの者たちが描(か)き、また書く。そして、その明らかさに沈黙する。
 私の立つ地平は、副次的でさえありえず、三次的、四次的である。私の前には常に仲だちをする者があり、活字がある。