正岡子規「藤(ふじ)の花ぶさみじかければ」

藤の花が咲きはじめました。

玉城 徹(たまきとおる)「短歌を味わう」
光村図書出版『国語 2』
(平成18年発行の中学校二年生の国語の教科書)

瓶(かめ)にさす藤(ふじ)の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり   正岡子規

「瓶にさしてある藤の、その一つ一つの花の房は、ただ力なくだらりと下がるのではない。命をもった花の房が、空中にその力を結び止めるのである。」
「正岡子規は、病床の低い視線から瓶にさした藤の花を見やって、その美しさを、このようにとらえたのである。」

玉城徹のすてきな解釈である。みごとに「生」を「写」しとっている。ヘリコプタは、ホバリング(停止飛行)時に、最も多くのエネルギを消費します。私は、こんな例をあげ、この句の解説をしていました。