向田邦子「あいつ、くすぐっちゃお!!」
「金属バット事件を起こしたひと言」
「外国人にとっての言葉の重み」
「森繁さんの二つの名スピーチ」
「らしい言葉」の貧しさ
「江戸落語のしゃれたひと言」
「 “バカ野郎” も “畜生” もあったほうがいい」
「あいつ、くすぐっちゃお!!」
「古今亭志ん生さん演じる『火焔太鼓』の中で、骨董屋の若旦那が女房にさんざんにこき下ろされ虚仮にされ、その仇(あだ)を討とうと企んでいる場面で、
「帰ったら今日は女房にさんざんご馳走して腹一杯食わせて、あいつくすぐっちゃお」
という言葉が出てくるんですね。」
「あいつ、くすぐっちゃお」という「洒落たひとこと」に対して向田邦子さんは、
「あたたかみ」
「おかしみ」
「情(じょう)」
「人間の愚かさ」
を感じ、
「目頭が熱くなるんですね」
と話されています。
いかにも穏やかで、余裕があり、ユーモアがあます。そして何よりも、相手への心配りがあります。